グリーンスローモビリティ試乗会 in 広島・鞆の浦
2022年11月10日(木)、歴史的な風情や情緒あふれる町を走るグリーンスローモビリティの魅力やその活用に取り組む事例、ヤマハ発動機の目指す姿への理解を深めていただくことを目的として、福山市鞆の浦エリアにおいて「グリーンスローモビリティ試乗会 in 広島・鞆の浦」を開催しました。
開催協力:アサヒタクシー株式会社(広島県福山市)、福山市役所(広島県福山市)
2022年11月10日(木)、歴史的な風情や情緒あふれる町を走るグリーンスローモビリティの魅力やその活用に取り組む事例、ヤマハ発動機の目指す姿への理解を深めていただくことを目的として、福山市鞆の浦エリアにおいて「グリーンスローモビリティ試乗会 in 広島・鞆の浦」を開催しました。
開催協力:アサヒタクシー株式会社(広島県福山市)、福山市役所(広島県福山市)
試乗に先立って、福山市役所、アサヒタクシー、当社からグリーンスローモビリティについて説明
実車を前にグリーンスローモビリティの構造を解説
まずは試乗に先立ち、グリーンスローモビリティ(以下グリスロ)の概要をご理解いただくために説明会を実施。説明会では初めに、福山市役所 都市交通課より、福山市や鞆の浦エリアのご紹介等をいただきました。福山市は、観光地が抱える交通課題解決のために、国土交通省が公募したグリスロの実証調査に2018年11月に参加。その実証調査終了後、翌19年4月にアサヒタクシー株式会社の事業として、グリスロタクシーの営業運転が福山市鞆の浦で始まりました。また現在同市内では、福山城周辺や主要公共施設を巡るルートでグリスロが運行されています。
当地福山市鞆の浦エリアを観光巡回する「グリスロ潮待ちタクシー(ヤマハ発動機製)」を展開するアサヒタクシー株式会社 代表取締役 山田 康文さんからは、日本ではじめて「緑ナンバー付きのグリスロタクシー」の導入までの経緯・実現までのご苦労、鞆の浦エリアや福山城周辺の振興を目的とした観光タクシーとしてのグリスロの活用方法、そして今後の計画と未来像についてご紹介いただきました。
続いてヤマハ発動機・新事業推進部の竹中 友章からは、当社のグリスロの特徴・あゆみ、本年2月に発表した中期経営計画内での低速モビリティの位置付けや目指す姿、さらにはグリスロ導入の効果や全国各地で推進している実証実験の取り組み例などを説明させていただきました。
急な勾配の狭い坂道もぐいぐい力強く進むグリスロタクシー
歴史的な様相をたたえる、四輪車ではすれ違えないほどの狭い町中をスムーズに走る
グリスロの概要をご理解いただいたところで、実際に当地で年配者の移動手段や観光客の足として活躍する“グリスロ潮待ちタクシー”に乗車し、ゆっくりとした速さで鞆の浦エリアの観光ツアーへ。古くから「潮待ちの港」として栄えた鞆の浦の歴史的な町並みや観光スポットを、当地出身のドライバーさんらによる観光ガイドも交えて、ゆっくりと巡っていただきました。
福山市の南部、瀬戸内海のほぼ中央に位置し、古くから「潮待ちの港」として栄えた鞆の浦は、今でも歴史的な町並みが随所に残り、車のすれ違いが困難な狭くて曲がりくねった道が広がっています。一方、“グリスロ潮待ちタクシー”は、軽自動車よりコンパクトな電動小型車両なので、道が狭くてスピードが出せない走行にまさに最適。モーターで動くので排気音や排気ガスも出ず、鞆の浦の風情をのんびりゆったり楽しむにはうってつけです。さらに窓やドアがなく開放的なので、地元の方々とのふれあいや、波打つ音に鳥のさえずり、時折風に運ばれる潮の匂いなど、11月上旬とは思えないほどの穏やかな小春日和に恵まれたことも手伝って、古い港町との一体感をご堪能いただきました。
海上を行き交う船や屋根の連なる鞆の浦の町並みなど、鞆城址からの眺めに時間が過ぎるのを忘れて見入ってしまう参加者のみなさん
潮の香りや波の音など、港町の風情を五感で感じらながらエリア巡回できるのは、オープンな車体のグリーンスローモビリティならでは